フットサルW杯日本代表、“世界1位”スペインに惜敗も16強進出に望み 指揮官「勢い、強さを感じている」
世界ランク1位のスペインに一時リードも痛恨の逆転負け、グループ2位で第3戦へ
フットサル日本代表は現地時間17日、リトアニアで開催されているフットサル・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦で、世界ランキング1位のスペイン代表と対戦。一時はリードを奪うも逆転を許し2-4で敗れた。初戦でアンゴラに8-4と勝利している日本はこれで1勝1敗となり、グループ2位で20日の第3戦パラグアイ戦にベスト16進出を懸けることになった。
ブルーノ・ガルシア監督体制になってからの日本は、スペインと過去3度対戦していた。2019年のスペイン遠征の2連戦では0-3、1-9、今大会の直前に行われた親善試合では0-2と3連敗。それでも、ブルーノ監督が「大会の主役になる」ことを目標に掲げた日本にとっては、その力を示す絶好の機会だった。
試合は立ち上がりから日本の守備がはまり、スペインに思うように攻撃を組み立てさせない。日本はボールを奪ってから、テンポ良くフィニッシュまで持ち込み、世界屈指のGKヘスス・エレロが守るゴールを狙う。しかし、前半4分、スペインに右サイドから崩され、最後はFPボルハにシュートを決められ、1点のビハインドとなった。
なるべく無失点で試合を進めたかった日本だが、先制されても動じずに戦う。前半5分には、相手のボールを奪ったFP星翔太が左足でシュート。これが相手選手に当たってコースが変わり、ゴールに決まって同点に追いつく。さらにその2分後には、コーナーキックからFP逸見勝利ラファエルが左足でボレーシュートを叩き込み、逆転に成功する。逆転を許したスペインのフェデ監督はタイムアウトを取り、鬼の形相で「インテンシティーが足りない!」と檄を飛ばす展開となった。
リードを奪った後も、日本はタイトな守備を見せ、スペインと互角に渡り合った。両チームのファウルが重なっていったなか、前半17分には日本が先に5つ目のファウルを取られる。さらに前半残り17秒で6つ目のファウルをした日本は、第2PKを与えてしまったが、相手FPアドリのシュートはGKピレス・イゴールが弾き、日本がリードしたまま前半を終えた。
後半の立ち上がりは、再び日本が主導権を握り、スペインのゴールに迫る場面があった。しかし、FP森村孝志のシュートが枠をそれるなど、決定機を生かせない。スペインはより明確に最前線で基準点となるピヴォを置く布陣で戦う時間を増やしてくる。そして、後半6分には左サイドでボールを受けたFPソラーノにGKイゴールが引き出される。無人となったゴール前にボールを入れられると、そこに詰めたFPチノに同点ゴールを決められてしまった。
後半9分には、日本がチャンスを作る。ボールを収めたピヴォのFP清水和也の落としから、FP西谷良介がゴールを狙ったが、シュートはGKに阻まれた。その1分後には、スペインのソラーノに対するファウルでFKを取られると、このFKからFPラウル・カンポスに逆転ゴールを許してしまった。
追う立場となった日本だが、守備の強度を保ち、試合を決めに畳みかけようとするスペインに対抗。後半12分に逸見が左サイドから放ったシュート、同15分にはゴール前にこぼれたボールをFP皆本晃が左足でシュート、同19分にも西谷がゴールを狙うなど、決定機を作った日本だったが、GKヘスス・エレロの守るゴールをこじ開けられない。
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