レアル、CL白星発進を導いた「2つのサプライズ」とは? スペイン紙が采配を分析
敵地でインテルに1-0勝利、アンチェロッティ監督の采配に現地メディアが注目
レアル・マドリードは現地時間15日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節でインテルと敵地で対戦し、前半はやや押し込まれる展開となったが、後半終了間際にFWロドリゴが得点を奪い1-0で勝利を収めた。スペイン紙「マルカ」は守護神GKティボー・クルトワの活躍を称賛しつつ、カルロ・アンチェロッティ監督の采配に見えた2つのサプライズを指摘している。
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前半はインテルの果敢なプレスと、ボールを奪ってからの素早いカウンターアタックに手を焼いていたレアル。何度か決定的なピンチも招いたが、最後の砦であるGKクルトワのセーブによって失点は免れた。
ベルギー代表GKについて、地元紙「マルカ」は「現時点でクルトワが世界最高のGKだ」と絶賛。そんなクルトワの活躍に報いようと攻撃陣も奮起し、後半44分に値千金の決勝点を奪った。
司令塔MFルカ・モドリッチに代わって途中出場していた18歳のMFエドゥアルド・カマヴィンガが前線に攻め込み、左から中央へ浮き球のラストパスを供給すると、同じく途中出場の20歳FWロドリゴがボレーシュート。これがゴール右隅に決まった。
この貴重な勝利のなかで「マルカ」紙は、アンチェロッティ監督の采配に関して「2つのサプライズ」を挙げている。
1つは最終ラインの配置について。4バックのスタメンは右からDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、DFダビド・アラバ、DFナチョの4人でリーグ戦でも同じ組み合わせの試合があったが、その時はナチョがセンターバック、左利きのアラバが左サイドバックに入っていたが、この日は2人の立ち位置が逆になっていた。
アンチェロッティ監督は今季新加入のアラバをセンターバックで起用することを明言していたが、ナチョを左サイドに置いたのは意外なチョイスだった。
そしてもう一つは、ベルギー代表MFエデン・アザールについてだ。アンチェロッティ監督はこの大一番でアザールをスタメンから外し、攻守両面で献身的な働きを見せるMFルーカス・バスケスを右サイドに起用。試合は1点を争う接戦となったが、アザールには途中出場での出番すらも与えられなかった。同紙は「このような重要な試合でアザールが1分たりとも見られなかったのはサプライズだった」と記した。完全復活が期待されたアザールだが、指揮官からの全幅の信頼を勝ち取るにはまだ時間が必要なのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)