フットサル転向の松井大輔、過酷なベトナムの都市封鎖生活に言及 「食事は軍の方が運んでくる」
6月からロックダウンに入り、「家から一歩も出られず」と振り返る
サッカー元日本代表MF松井大輔はフットサル・Fリーグ1部Y.S.C.C.横浜とプロ契約を結び、14日に入団記者会見を行った。ベトナム1部サイゴンFCで新たな挑戦に臨むも、コロナ禍の影響でリーグ戦も中断。ロックダウン(都市封鎖)下での過酷な生活について明かした。
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松井は2020年12月、横浜FCからサイゴンFCへの移籍を決断。現地での隔離期間を考慮し、シーズン終了を待たずベトナムへ渡った。今年1月に新天地デビューし、リーグ戦7試合に出場したが、13節消化時点で新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)のためにリーグは中断し、8月下旬に中止が正式決定した。
今回、日本帰国とともにフットサル転向となったが、ベトナムでの過酷な生活について会見で明かした。
「ベトナムは6月から今もロックダウンをしているので、6月から家から一歩も出られず、食事は軍の方が運んでくる生活だった。運動できるのは非常階段と、開放されている屋上での体幹トレーニングくらい。外に出られない苦しみは、サッカー選手としては致命的」
日本に帰ってきてからも2週間の隔離期間があり、現状に関しては「コンディションは良くない。今からしっかりコンディションを作りながらやりたい」と語る。
「Jリーグに帰るなら8月15日がリミットで、契約を切って帰るかという話もした。ベトナムの会長が良くしてくれて、こういう形で移籍ができた。どういうふうなサッカー人生を歩めばいいか、自分には何が合っているか、チャレンジをしたいし、もっとサッカーを楽しみたいということで、フットサルでまた違う自分を発見できたら良いと思う。朝6時から8時が練習ということで、その後の時間を違うことにも使える。指導者ができるかもしれない。いろいろな可能性が見えている。フットサルで得た知識をサッカーに持っていけるんじゃないかとか、将来的なことを考えてもすごくプラスに感じた」
ベトナム移籍時同様、“チャレンジ”を追い求めてきた松井が新たに何を学び、吸収していくのかにも注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)