ベテラン長友佑都、11年ぶりJで“向上心”露わ 「まだ世界一のサイドバックではない」
35歳の誕生日を迎えた12日に古巣FC東京復帰が正式決定
FC東京は12日、日本代表DF長友佑都の獲得を発表した。オンライン上で囲み取材に応じた長友は、「まだ世界一のサイドバックになっていない」と、11年ぶりの古巣復帰へ意欲をみなぎらせた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
12日に35歳の誕生日を迎えた長友は、東福岡高から明治大へ進み、在学中の2008年にFC東京と契約。その後10年夏から欧州へ渡り、イタリア・セリエAのチェゼーナ、インテル、トルコ1部ガラタサライ、フランス1部マルセイユでプレーした。日本代表では08年にデビューし、これまで国際Aマッチ通算127試合出場4得点をマークし、FIFAワールドカップには10年の南アフリカ大会から3大会連続で出場している。
今年7月にマルセイユ退団を発表後、無所属となっていた長友は欧州でのキャリア続行を希望していたが、今夏の移籍マーケットでは去就が決まらず、12日に08年から10年まで所属した古巣へ11年ぶりとなる復帰が正式決定。背番号は「50」となった。
オンライン上で囲み取材に応じた長友は、「国外、国内も含めて興味を持ってくださって話をいただいたチームもあった。僕の愛するクラブであるFC東京から正式にオファーをいただき、熱意や今後のビジョンに僕は心を動かされたので、このクラブに戻って力になりたいということに至った」と移籍の経緯に言及。また、11年前にFC東京からチェゼーナへ移籍した際、「世界一のサイドバックとして再び帰ってきます」と語っていたことに関して、「目標は達成していない」と指摘した上で、自らの見解を交えつつ“向上心”を覗かせた。
「今もまだ目標を追っている。世界一のサイドバックにもなれていないし。ここでしっかりパフォーマンスを出して、来年のワールドカップで素晴らしいプレーをして目標を達成したいので、モチベーション高く頑張りたい。イタリア、トルコ、フランスと11年間たくさんの経験をさせてもらった。正直、厳しい経験がたくさんあった。それでも乗り越えて少しは成長できたと思う。その経験や培ってきたものを還元したい」
欧州で実績を積み重ねて帰還した長友。若手も多く在籍するFC東京では「世界で僕が感じてきた、世界基準のフットボールやメンタリティー、世界基準の準備力は自分自身、後輩たちにも伝えられる」と、経験を伝授していくことも誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部)