「あれだけ悔しそうな拓磨は…」手倉森J主将が消極的横パスで号泣の浅野にかけた言葉とは
「もっと僕らが上の選手を押しのけないと」
そんな浅野を見たU-23代表では主将を務める遠藤は「あれだけ悔しさを出している拓磨を見るのは、僕も意外でした」と話した。そして、「『気にするな。いいプレーをしていたし、落ち込むことはない』と声を掛けました。2人の関係性の中で点を取れそうなところもあったので、『もっと精度を高めていこう』という話もしました」と、慰めた上で共に成長しようと前向きな言葉を掛けたという。
「出場機会は拓磨が一番多かった。拓磨も点を取れなかったけど、いいプレーをしていた。僕らの世代がもっと入って、戦力としてみてもらえるようにアピールしないといけない。ロシア・ワールドカップを考えれば、もっと僕らが上の選手を押しのける気持ちを見せなくてはいけない。今回、少しは可能性を見せられたかもしれないですけど、満足はしていません」
今年のリオデジャネイロ五輪を見据えるU-23世代も、2018年のロシア・ワールドカップでは25歳ほどの世代になる。そのころには、若手とは言っていられない状況になる。ともに悔しさを噛みしめた若武者2人は、今後の成長を誓い合っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2