クロップ&トゥヘル監督、W杯隔年開催の構想に反対 「お金のため」「試合の利益にならない」
ベンゲル監督が唱えた2年ごとのW杯開催案にクロップ監督とトゥヘル監督は反対
国際サッカー連盟(FIFA)の技術部門のトップに就いているアーセン・ベンゲル氏はワールドカップ(W杯)の隔年開催構想を唱えているが、プレミアリーグで指揮を執るユルゲン・クロップ監督(リバプール)やトーマス・トゥヘル監督(チェルシー)が、これに強く反対している。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
2年ごとのW杯開催案については、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も支持している一方、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフリン会長は真っ向から対立姿勢を明らかにしている。チェフリン会長は南米サッカー連盟もこの案に反対していると主張した。
これまでもサッカー界の過酷なスケジュールの問題について異議を唱えてきたリバプールのクロップ監督も、W杯の隔年開催案に反対。結局はお金のためだと痛烈に批判している。
「世界中どこを探してもこれほど過酷なカレンダーのスポーツはほかにない。なぜこのようなことが起こるのか我々は理解している。様々な国にチャンスを与えるためだと言われているが、結局はお金の問題だろう。それは結構なことだ。だが、素晴らしい試合の最も重要な要素である選手たちがいなければ、我々は試合を行うことができないということを理解しなければいけない。選手以上に重要な人はいないんだ」
チェルシーのトゥヘル監督も「試合の利益にはならない。私は2年ごとのW杯開催という革命よりも、実際の状況を心配している」とクロップ監督と同様に新案に反対の意見を示していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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