「適応が早すぎる」 アーセナルデビューの冨安、ダイナミックなダイレクトボレーに注目
前半アディショナルタイム、相手のクリアボールに素早く反応してシュートも無念の枠外
今夏にアーセナルに加入した日本代表DF冨安健洋は、11日に行われたプレミアリーグ第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)に先発出場。後半17分までプレーし、攻守で存在感を放った。とりわけ惜しいボレーシュートには、「半端ない」「適応が早すぎる」と称賛の言葉が相次いだ。
ミケル・アルテタ監督は、開幕3連敗同士の対決となったノリッジ戦で前節からスタメンを7人変更。8月31日に加入が決まった冨安を早速先発で起用し、最終ラインは左からスコットランド代表DFキーラン・ティアニー、ブラジル人DFガブリエウ、イングランド代表DFベン・ホワイト、冨安と並んだ。
右サイドバックに入った冨安は前半7分、ノリッジの最終ラインの裏のスペースに抜け出し、ホワイトからの浮き球のパスを受けると、ゴールライン際での鋭い切り返しで相手FWクリストス・ツォリスを置き去りにし、クロスを上げる流れるようなプレーを見せた。
その後も右サイドで高い位置を取り、中盤でボールを受けながらゲームに絡んでいくなか、前半45分にこの日一番の見せ場を作る。アーセナルは左サイドから攻撃を仕掛け、ティアニーがクロス。ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンがヘディングを狙うも、ボールはクリアされたが、ペナルティーエリア内に飛び込んできた冨安が右足でダイレクトボレー。ツォリスに背後から体を寄せられていたため、シュートは惜しくも枠外となったが、ゴールの匂いを感じさせた。
スポーツ・チャンネル「DAZN」公式ツイッターが動画をアップすると、ファンからは「冨安のダイナミズムなプレーが生きるリーグ」「惜しかったー」「冨安半端ない」「適応が早すぎる」「アーセナル前半最大のハイライト」と驚きの声が上がった。
冨安は後半17分までプレーし、MFエミール・スミス=ロウと交代。英メディア「HITC」によると、冨安はアーセナルデビュー戦でボールタッチ49回、シュート2本、空中戦勝利7回、クリア2回、パス成功率69%という数字だったという。
チームは後半21分にオーバメヤンが挙げたゴールの1点を守り切り、待望の今季初勝利。冨安もプレミアリーグの名門で上々のスタートを切った。