WEリーグ初代女王を狙う浦和L、“プロ”として戦う覚悟 「ベストを尽くす基準高めたい」

ベレーザとの開幕戦はすでにチケット完売

 また、楠瀬監督も「プロになったということで、もちろんプレーの強度は去年のほうが低いということはないが、より一層、見に来てくれるお客様のためにもベストを尽くす、その試合に照準を合わせた生活をするということ。より一層、ベストを尽くすことの基準を高めたい。『お客さんが来ているんだ』ということ。もちろん勝利のためにやるんですが、映像を見てくれる方のためにもやっていく覚悟が必要」と、より外に向けて発信する意識と、それに伴った中身が両立することの重要性を話した。

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 Jリーグクラブとしての浦和は、日本トップクラスの観客動員力とサポーター数を誇る。現状は新型コロナウイルスの影響もあり、その点がクローズアップされにくいが、浦和のスタッフからは「埼スタでトップチームの試合がある日に、13時キックオフでレディースの試合、そのままナイトゲームでトップチームの試合ということができないかということも」という声もあった。これは、Jクラブとの連携を図れるクラブが持つアドバンテージであり、実現が期待される。

 12日には、日本女子サッカーの伝統を担ってきたクラブであり、浦和と並ぶ優勝候補である日テレ・東京ヴェルディベレーザと開幕戦で対戦する。WEリーグがこのカードを開幕戦の目玉にしていることは明らかであり、すでにチケットも完売、TV地上波での生中継も決まっている。この新しいリーグが成功するためにも、浦和が果たすべき役割も小さくないだろう。まずは、開幕戦のピッチで見せられるものが、多くの人に響くものになることが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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