WEリーグ初代女王を狙う浦和L、“プロ”として戦う覚悟 「ベストを尽くす基準高めたい」
女子サッカー初のプロリーグが12日に開幕、優勝候補の浦和Lが記者会見
日本女子サッカー初のプロリーグとして12日に開幕が迫る「WEリーグ」で、初代女王を争う優勝候補の1つである三菱重工浦和レッズレディースが開幕に先駆けて記者会見を行い、リーグ全体の盛り上がりへの寄与や将来的な構想についても語られた。
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昨年のなでしこリーグ1部を制した浦和は、森栄次監督が総監督のポストに就き、下部組織まで全体を統括。トップチームは楠瀬直木監督が指揮するダブル体制で臨む。森総監督は「今年の目標はトップの優勝。スタッフ、選手と力を合わせて初代チャンピオンを目指してやっていきたい」と、その意欲を語った。
今夏の東京五輪になでしこジャパンのメンバーとして出場した選手が、GK池田咲紀子、DF南萌華、MF塩越柚歩、FW菅澤優衣香と各ポジションに所属し、他にもMF猶本光やFW安藤梢といった代表チームやドイツでのプレー経験を持つ選手もいる。全体的な質の高さがあり、ハイプレスとパスワークを基調にした攻撃的なサッカーを展開する魅力のあるチームだ。
森総監督は「ベースは下部組織からというものを作り上げたい」とも話す。前述の東京五輪への出場選手のうち、池田、南、塩越は下部組織出身であり、よりその強化を図るためにも「もっとより多くの選手がサッカーに関わる、やるということでレベルが上がる。そういう場ができれば良いと思う。そういうなかでレッズのサッカーを見て、レッズに入りたいと思ってくれるようにしたい」と先を見据えている。
一方でプロリーグとして存在することは、昨年までのアマチュア最高峰のリーグとは違った意味がある。より興行的な側面も必要になり、なでしこリーグの試合にプラスアルファが求められていく。立花洋一代表も、昨年のなでしこリーグ時代の観客層から「40代から50代の男性が多い。若い女性やお子様といった市場をどう開拓できるか」と課題を話している。
その点について主将のMF柴田華絵は「女子サッカーをもっと盛り上げるのも選手の責任。見に来ていただける方に面白いと思ってもらえるように戦いたい。選手としては、もちろんまた見に来たいと思ってもらえるような試合をするのが役割。もっとメディアに出ていって、女子サッカーを知ってもらえるような活動、それも私たちがやっていかなければいけないと思う」と話している。