“悲運の名手”バッジョ、W杯決勝のPK失敗を回想 「なぜこんなに苦しまなければと…」
「タファレルとの対峙でも、恐怖を感じたことはなかった」
「ゴールを確信していたし、もともと責任のある場面を引き受けるのは好きだった。これはサッカーの一部だが、PKに関しては別のルールがある。私は子供の頃からずっと、PKを蹴ってきた。あのタファレルとの対峙でも、恐怖を感じたことはなかった。子供の頃からプレーしてきたものだが、失敗しても良い。そこから別の映画が始まるんだ」
バッジョは1998年フランスW杯にも出場し、グループリーグのチリ戦では90分のなかで同点ゴールとなるPKを決め、準々決勝のフランス戦ではPK戦でゴールした。結果的にイタリアは、そのフランス戦でMFルイジ・ディ・ビアッジョが最後にPKを失敗して敗退する。W杯とバッジョには、最後までPKのイメージが付きまとった。それでも、華麗なプレーやFKで人々を魅力し続けたファンタジスタが、サッカー史に伝説的な1ページを残したのは間違いない。