「『エースになるんだ』くらいの覚悟を持ってやっていきたい」（小林）

――ベレーザは今年1月、竹本一彦ゼネラルマネージャーが新監督に就任しました。新シーズンに目指すサッカーは？

小林「監督は代わりましたけど、永田（雅人）さんがヘッドコーチを務めていて、ポジショナルプレーを中心に、やっているサッカーは基本的に変わらないと思います。去年は4-1-4-1のベースに加えて、いろいろ試してバリエーションを増やしました。去年からの積み上げもありつつ、今年は守備の仕方、攻撃の流動性をさらに磨いているところです」

――これまで攻撃の要だったMF長谷川唯選手（ウェストハム）が海外リーグへ移籍し、攻撃面で小林選手と植木選手に懸かる期待はこれまで以上に大きいと思います。

小林「去年は去年、今年は今年。メンバーも変わるなかで、攻撃のやり方のベースは変わらずに、より自分がゴールに向かう姿勢、前向きのベクトルをチームに見せられるようなプレーをしていきたいです」

植木「個人で言えば、今年こそという思いが強いです。自分が結果を残せば、チームの成績もついてくると思います」

――田中選手が長年努めていた「エース」に自分がなりたいという思いは？

小林「メンバーがより若くなった分、自分が引っ張っていかないといけないという気持ちは強いので、『エースになるんだ』くらいの覚悟を持ってやっていきたいです」

植木「里歌子さんとポジションも同じなので、仲間ですけど、超えたい選手という思いがあります。自分が里歌子さんに負けないくらい点を取れば、チームの勝ちにもつながるはず。負けられないし、頼りにもしています（笑）」

――小林選手から見た植木選手はどんな存在？

小林「ゴールに向かう姿勢には、良い刺激をもらっています。去年は2トップを組んだりしたなかで、私があまり力を引き出せて上げられなかった。今年はフォーメーションが違いますけど、コミュニケーションを取りながらお互いにしっかりできていると思うので、2人で攻撃を引っ張っていけるように頑張りたいです」

植木「里歌子さんはシュートの精度、ゴール前のアイデアは私にないものをたくさん持っているので、そこはどんどん盗んでいきたいです」