「現実世界の翼くん」 乾貴士、W杯“無回転ミドル”映像が再生100万超「輝かしい記憶」
W杯公式インスタグラムがロシアW杯ベルギー戦の衝撃ミドル弾に再脚光
元日本代表MF乾貴士は今夏、古巣のセレッソ大阪に10年ぶりに復帰した。Jリーグの舞台で再びどんな美技を見せてくれるのか大きな注目を集めているが、ワールドカップ(W杯)公式インスタグラムは「乾のこの輝きは覚えておく価値がある」と綴り、2018年ロシア大会のラウンド16ベルギー戦(2-3)で決めた“無回転ミドル弾”に再脚光。乾の動きにフォーカスした“アップ目映像”に、ファンから「現実世界の翼くん」「輝かしい記憶」など称賛の声が上がっている。
乾は2011年夏にC大阪からドイツのボーフムへ移籍。その後フランクフルトを経て、15年夏に憧れだったスペイン1部リーガ・エスパニョーラでのプレーを勝ち取った。エイバル、ベティス、アラベスに所属し、昨季限りで2部に降格したエイバルからの退団が決定。スペイン1部でのプレーを望んでいたものの、移籍先が決定しないまま時間が過ぎ、C大阪への復帰を決断した。
日本のファンにとっては世界トップレベルで活躍した乾のプレーを間近で見られることになったが、キャリアを振り返るうえで最高の瞬間と言えるシーンが18年ロシアW杯決勝トーナメント1回戦、ベルギー戦でのゴールだろう。MF原口元気の先制点が決まった直後の後半7分、ペナルティーエリア手前でのMF香川真司の落としから、乾が右足を一閃。強烈な無回転のミドルシュートがゴール右隅に突き刺さった。ベルギーのGKティボー・クルトワを打ち破った一撃は、当時もスペクタクルなゴールとして大きな話題となった。
W杯公式インスタグラムは、「乾のこの輝きは覚えておく価値がある」と綴り、その一撃に再びスポットライトを当てている。今回投稿された動画はシュートシーンというよりも、乾の動きにフォーカスしたアップ目の映像となっており、ミドルシュートを打つ一つ前、敵陣左サイドのタッチライン際でボールを受けるシーンから収録されている。右足アウトサイドでトラップして素早くドリブルに移行すると、中央へカットイン。前に送ったボールを香川がキープし、「シンジ!」と声をかけて再び受けると、迷うことなく右足を振り抜き歓喜を爆発させた。
この“無回転ミドル”の映像が投稿されると、公開から約1日で100万再生を突破。コメント欄には国内外のファンから「現実世界の翼くん」「ベルギー戦の日本はファンタスティックだった」「なんてゴールだ」「アジアの誇り」「ロストフの輝かしい記憶」といった声が寄せられるなど、3年以上の歳月が経過した今も多くの人の記憶に深く刻まれているようだ。