韓国に完敗も手倉森監督は収穫を強調 「3試合分くらいの経験値」
果たしてリオ五輪に出場できる力はあるのか
カウンターを狙う新潟FW鈴木武蔵のスピードは徹底的にケアされていた。速攻の起点を失った後、攻撃の糸口を見つけるのは難しかった。前回の広州大会に続く連覇の夢は叶わず、来年1月にオーストラリアでアジア杯を戦うアギーレジャパンを勢いづけるような結果も残せなかった。
「こういうゲームをしたかった。教えられたこと、感じたこと全てが財産だ」
敗戦のショックにうなだれる選手にこう語りかけたという手倉森監督は「大事なのは本番。(攻撃面の)課題が明確になったのを良しとしないと、と話した。(今年1月のU-22選手権で準決勝で敗れた)オマーンよりは良くなっている。手応えは感じた。これに競争の刺激を入れて、世代を広げた選考にも着手したい。その上で、今回のメンバーの発奮にも期待している」と話した。
だが、アジア大会1次リーグではこれまで2012年のU-19アジア選手権、今年1月のU-22アジア杯と連敗していたイラク代表にまたもや敗れ、3連敗。そして日韓戦でも完敗を喫してしまった。指揮官の言葉通り、成長はあったのか。リオ五輪本大会に出場できる力はあるのか。大きな疑問が残る敗戦となってしまった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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