韓国に完敗も手倉森監督は収穫を強調 「3試合分くらいの経験値」
0-1のスコア以上に力の差を見せつけられた日本
U-21日本代表の手倉森誠監督は28日、韓国・仁川アジア大会準々決勝でU-23韓国代表に0-1で敗戦後、同世代初の日韓戦について「3試合分くらいの経験値」と2016年リオ五輪に向けた収穫とした。
ホスト国の意地、そして4万3221人の大観衆に背中を押された韓国相手に、ヤングジャパンは主導権を握れなかった。数々の決定機を作られ、0-1という点差以上の完敗を喫した指揮官は悔しさを必死に飲み込むかのように話した。
「本当にPKのジャッジだったかはわからないが、試合をもっとコントロールしようと思えば出来た。90分通してコントロール出来なかった。完全アウェーで、こういうゲームをもっとしないといけない。8強止まりで、まだまだ満足しちゃいけないということ。でも、3試合分戦ったくらいの経験ができたのではないか」
ブーイングとテーハミングの大合唱に包まれるスタジアムの雰囲気はまさに真剣勝負、そして、敵地を感じさせた。相手の猛攻にさらされた90分間だったが、この密度は3試合分にも値すると、監督は必死に前を向いた。
「しのいでいればいいんだ、という考え方では何試合も続かない。どう自分たちのリズムにするかが大切だ。連覇がかかっていて、結果を示して可能性を示そう、ここでの結果をアジア杯に行くA代表につなげよう、と選手に話していただけに残念。ボールを落ち着かせて、日本らしい崩しももっとしても良かった。ただ、しぶとく、 泥臭く守る覚悟がついてきたことは収穫。戦う覚悟は示してくれた」
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