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モロッコ代表ハリル監督、ギニアのクーデター直面に恐怖 「一日中銃声が聞こえてた」
モロッコ代表は足止めを食らっていたが、5日深夜になんとかギニアを出国
カタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ2次予選で現地時間7日にギニア対モロッコが行われる予定だったが、ギニアの首都コナクリで発生したクーデターにより、試合は延期となった。元日本代表指揮官のバヒド・ハリルホジッチ監督は、フランス紙「レキップ」に対して「ほぼ一日中銃声を聞こえていた」と恐怖を語った。
報道によれば、現地時間5日朝にコナクリにある大統領官邸付近で銃撃が発生。軍の兵士がアルファ・コンデ大統領を拘束するクーデターとされている。これにより、W杯2次予選のために現地入りしていたモロッコ代表の一行は、滞在先のホテルから出ることができなくなったという。同代表を率いるハリルホジッチ監督は、恐怖の最中でフランス紙「レキップ」のインタビューに応じていたようだ。
「我々はホテルにいて、ほぼ一日中銃声が聞こえていた。現在、空港への出発許可を待っているところだ。今は動けない。飛行機が待っているのに出発の許可が出ないんだ。空港までは45分から1時間かかる。外で銃声が聞こえているのに、セキュリティーが100%ではないんだ」
旧ユーゴスラビア出身で民族紛争を経験しているハリルホジッチ監督は、「私は慣れているから問題ではない」とも話しているが、ホテルの近くを兵士が行き交う光景を前に「この状況はおかしい」と事態の深刻さを語った。
国際サッカー連盟(FIFA)とアフリカサッカー連盟(CAF)は試合の延期を決定。ホテルから身動きが取れなかったというモロッコ代表だが、英公共放送「BBC」によれば、その後に空港まで護送され、5日深夜にギニアを出国したという。ギニアの国境は現在閉ざされているが、代表チームと試合関係者だけは特別に出国を許可されたという。アフリカ2次予選は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日程が大きくずれ込んでいるが、モロッコ代表はさらなる混乱に巻き込まれる事態となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)