“中国版カンテ”抜擢は要警戒 敵将の3つの戦術ポイントから探る攻略法は?
大迫、エウケソンの両センターフォワードがどれだけボールを収められるか
■展開予測
前述の知り合いの中国人記者に話を聞くと、「お互いどんな布陣になろうとも、基本的に日本がパスを回しチャンスを狙う。中国が守備を固めカウンター狙い。十中八九こういう戦いになる」との回答。「オーストラリア戦は不調だったが、FWエウケソンがどれだけボールを収めることができるか、逆にこちらは大迫(勇也)選手にボールをどれだけキープさせないか。ここも勝負の分かれ目になる」と、分析していました。
日本が攻めあぐね、カウンターから失点する前に、なんとか先制ゴールを奪えるか。これが試合の流れを決めるかと思います。
そして、最後に、日中ともに互いに苦しい状況ですが、「我々中国が望んだ本気の日本代表との試合。幸か不幸か、お互い初戦を落としたことで、まさにお互いが、絶対に負けられない試合になりました。歴史に残る日中戦になると思います」とコメントをもらいました。
中国サッカーファン、関係者、選手、そして私自身も長年待ち続けた本気の日本代表と中国代表の試合。奇しくも互いが絶対に負けられない状況になった今、対戦することになりました。この試合が、日中サッカー史で長く語り継がれる一戦になるのは間違いありません。
[著者プロフィール]
久保田嶺(くぼた・れい)/1991年生まれ、埼玉県出身。中国最大のサッカーメディア「懂球帝」にて、日本人初の公認アカウントとして活動をしている。
(久保田嶺 / Rei Kubota)
久保田嶺
1991年生まれ、埼玉県出身。「Rouse Shanghai Co.,Ltd.」代表。日系企業の中国インバウンド事業やマーケティング、中国サッカー選手/指導者のマネージメントを手掛ける。自身の中国SNSフォロワー数も40万人と中国サッカー界で一番有名な日本人としても活躍。日本へ中国サッカー情報を発信する。