ハリルJに欧州勢の洗礼… “格上”ボスニアの2発に沈みキリン杯優勝を逃す
清武の一撃で先制も、ジュリッチに2ゴールを奪われ逆転負け
日本代表は7日、大阪府の市立吹田サッカースタジアムでキリンカップ決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦に臨み、前半28分にMF清武弘嗣(ハノーバー)のゴールで先制したものの、1分後の同29分と後半21分にボスニアFWジュリッチにゴールを許し、1-2で敗れた。
FIFAランキング53位の日本は、バヒド・ハリルホジッチ監督の母国であり同ランク20位の格上ボスニアとタイトルを懸けての戦いになった。ハリル監督はスタメンにU-23日本代表から“飛び級”で選出したFW浅野拓磨(広島)を抜擢。A代表初スタメンとなった。
試合は立ち上がりから、オープンに両チームが攻撃を仕掛けあう展開になった。前半2分、ボスニア陣内からの長いFKがゴール前に入ると、3日のデンマーク戦で2得点の相手FWジュリッチに強烈なヘディングシュートを許したが、GK西川周作(浦和)が鋭い反応で弾き出した。同10分にもDF長友佑都(インテル)のトラップが流れたところからショートカウンターを受けたが、西川の好セーブにより事なきを得た。
反撃に出るハリルジャパンは、同12分にFW宇佐美貴史(G大阪)がミドルシュート、同15分にはMF長谷部誠(フランクフルト)の縦パスを受けて反転したMF清武弘嗣(ハノーバー)がペナルティーエリア内からシュートを放ったが、いずれも相手GKの好セーブにあった。
両チームがゴールに迫る激しいゲームは、同18分にもボスニアがCKからゴール寸前でヘディングシュートを放つ大チャンスを得たが、またしても西川が立ちはだかり失点を免れた。25分には逆に日本が決定機を迎え、宇佐美のクロスをゴール前でフリーになった浅野がヘディングで狙ったが、ボールに合わせきれなかった。
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