名将ベンゲル氏、“低迷”アーセナルへの復帰否定 「今の私は、いちファンだよ」
プレミア3連敗で最下位に沈むアーセナルの現状に言及 「クラブは良い状況にある」
日本代表DF冨安健洋が新たに加入したアーセナルは、8月中旬に開幕したプレミアリーグで3連敗を喫し、最下位に沈んでいる。2003-04シーズンにリーグ無敗優勝に導くなど、クラブの黄金期に指揮を執ったアーセン・ベンゲル氏を呼び戻すべきだとの声も上がり始めたなか、ベンゲル氏が今のアーセナルに対する思いを語った。英紙「メトロ」が報じている。
アーセナルは、開幕戦で昇格組のブレントフォードに0-2で敗れると、その後は昨季のUEFAチャンピオンズリーグ優勝のチェルシーに0-2で、昨季プレミア王者のマンチェスター・シティには0-5で敗れた。ウォルヴァーハンプトン、ノリッジ・シティとともに開幕3連敗となり、ここまで無得点、得失点差「-9」という数字が響いて最下位に沈んでいる。
国際Aマッチウィーク明けに、アーセナルは同じく3連敗中のノリッジと対戦。この試合の結果次第では、ミケル・アルテタ監督の去就問題へと発展する可能性がある。そんなチームの後任候補の一人に名前が挙げられるベンゲル氏だが「現在のクラブは良い状況にあると思う。彼らは2つのタフな試合(チェルシー戦とシティ戦)があった。チームはポテンシャルがあるし、立ち直ってくれることを期待しているよ」と、信頼を口にした。
チームが苦境に陥ると、決まって後任候補としてベンゲル氏の名前が挙がるが、現場復帰への意思はないようで「私はもう71歳だ。私の人生の最高の時間を、クラブに捧げた。今の私は、いちファンだよ」と明言。「物事は日々、変わっていく。この数週間、欠場していた選手が3、4人戻ってくるだろう。あとは代表戦で負傷者が出ないことを願おう」と、チームの巻き返しへ期待を寄せた。
冨安のアーセナルデビュー戦になる可能性もあるノリッジ戦は、大きな注目を集める試合となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)