バルサのやり方に「傷ついた」 ブラジル代表DF、移籍市場最終日の“急展開”に胸中吐露

ブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル【写真:Getty Images】
ブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル【写真:Getty Images】

「夢だった」バルサで3試合に出場したエメルソン、移籍市場最終日にトッテナムへ放出

 トッテナムは移籍市場の最終日にバルセロナからブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルを獲得した。昨シーズン、期限付き移籍先のベティスで右サイドバックとして活躍し、「子供の頃からの憧れだった」バルサでプレーできると思った矢先、彼はクラブにトッテナムへの移籍を打診されたという。移籍が決まる当日の壮絶な様子を、スペイン紙「マルカ」が報じている。

 昨シーズンまでバルセロナとベティスが共同保有権を持っていたエメルソンだが、今季の開幕前、バルサは126万ポンド(約19億円)を支払い、ベティスの保有権を買い取った。リーガ・エスパニョーラ第1節のレアル・ソシエダ戦(4-2)に途中出場したエメルソンは、続くアスレティック・ビルバオ戦(1-1)も途中出場、そして第3節のヘタフェ戦(2-1)では先発出場を果たしていた。3試合の合計出場時間は、ちょうど90分。この数字は、今後も伸びていくものだと思われた。

 ところが移籍市場の最終日、エメルソンは2150万ポンド(33億円)の移籍金で、トッテナムへと売却された。ヘタフェ戦で初の先発出場を果たしたばかりだったエメルソンは、バルサ側のやり方に「傷ついた」ことを認めている。

「クラブは僕を残してくれると思っていた。日曜日に先発して、次の日にリラックスして練習場に行ったんだ。そこで様々なことが起きていることを理解した。トッテナムがバルサと話をしていて、交渉は間もなく終わろうとしていた。何が起こっているのかも理解できなかったよ。僕は何も知らなかったからね。

 午後になって、クラブから話がしたいと連絡がきた。その時に彼らが売却したい考えだと聞いた。彼らはクラブの状況がいかに良くないかを話し、クラブが難しい時間に入っていて、彼らにとっては僕を売却することがより良い選択だと言われた。僕は残留したいという自分の希望を繰り返した。子供の時から、バルセロナでプレーして貢献することが夢だったからね」

 最終的にトッテナムへの移籍を呑むこととなったエメルソン。開幕3連勝でプレミアリーグの首位に立つクラブで、売却に動いた古巣を見返す活躍を披露できるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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