浦和ロドリゲス監督、代表離脱の酒井宏樹に言及 「少し休むことが良いかもしれない」
疲労とオーバーワークを考慮してW杯予選オマーン戦後に離脱が決定
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は3日、定例のオンライン会見を実施。前日に日本代表からの離脱が発表されたDF酒井宏樹について、「少し休むことが彼には良いかもしれない」と話した。
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日本代表は2日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン戦に臨み、酒井は右サイドバックでフル出場した。しかし、対人守備能力の強さが良さの一つだが、ドリブル突破を許す場面も散見。0-1で敗れた試合後、日本サッカー協会から疲労とオーバーワークを考慮した代表からの離脱が発表された。
ロドリゲス監督は酒井について、「浦和レッズに来てからも連戦でたくさんの試合に出てくれた。疲れを感じている日も、その中にはあった。彼は欧州の1シーズンを戦ってから五輪に行き、終わった直後に日本でリーグ戦に出ていた。少し休むことが彼には良いかもしれない」と話した。
酒井は5月末まで前所属のフランス1部マルセイユでシーズンを戦い、そのまま6月上旬にはオーバーエイジとして東京五輪代表チームに加わって活動。そこから短いオフを経て、7月には事前合宿から合流して東京五輪の戦いに臨み、8月6日の3位決定戦まで主力としてプレーした。
その後、浦和に合流した酒井は8月14日のJ1リーグ第24節サガン鳥栖戦(2-1)で浦和デビュー。天皇杯ラウンド16の京都サンガFC戦(1-0)を含め、29日の第27節湘南ベルマーレ戦(0-0)まで16日間で5試合にフル出場。実際に、この間の浦和は鳥栖戦の1失点のみで成績は4勝1分の無敗で酒井加入の効果は表れたが、湘南戦後には「疲れがないと言えば嘘になる」という言葉も残していた。
浦和は5日にルヴァンカップ・準々決勝第2戦で川崎フロンターレと対戦し、以降はしばらく週末のみの試合が続く。一方で、10月以降についてロドリゲス監督は「今後のスケジュールはカップ戦の結果次第になるが、勝ち進めばかなりタイトになる。宏樹たちを含め、状態を見ながらやりたい。彼は1シーズン半をやっているので、メンタルの疲れもある。重要なのは、そこで怪我をしないようにマネジメントしてあげること」と、精神的な疲労についても言及した。
休みなくタフに戦ってきた酒井は一度、しっかりとした調整をすることになると見込まれる。コンディションを取り戻し、Jリーグから代表へとつながるパフォーマンスが期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)