「気迫が伝わってこなかった」 W杯最終予選で黒星発進、元日本代表DFが森保Jの課題指摘
「躍動感が見られなかった90分だった」
「最近の日本代表では珍しいくらい、1対1で圧倒できなかった。むしろ5分5分以下、競り負けるというよりも、デュエルで負けるところもありました。少しずつ緩いというか、画面からは正直気迫が伝わってこなかった。酒井宏樹とか、日本に帰ってきて守備が日本仕様になってるというか、マルセイユの時であればまずやられないシーンで何回もやられていたのが気になりました」
栗原氏は、「攻撃でリズムがつかめなかったところで、守備陣も難しかったと思います」と前置きしつつも、「失点シーンは、サイドバックのところにいた選手が中に入ってきたと思うんですけど、その受け渡しが上手くいかなかった。クロスを上げた相手にもまったくプレッシャーをかけられなかった。もう少しどうにかできたと思います。コンディション的にはどっちがホームか分からないくらいの状態で、躍動感が見られなかった90分だった」と厳しい目を向けた。
7日のW杯最終予選・中国戦に向けて、早急なアジャストが日本には求められる。
[プロフィール]
栗原勇蔵/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。