「気迫が伝わってこなかった」 W杯最終予選で黒星発進、元日本代表DFが森保Jの課題指摘
元日本代表DF栗原勇蔵氏、「1対1で圧倒的できなかった」とパフォーマンスの悪さを指摘
森保一監督率いる日本代表(FIFAランク24位)は2日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦でオマーン(同79位)と対戦。スコアレスで試合が推移したなか、終了間際に決勝ゴールを奪われ、まさかの黒星スタートとなった。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「躍動感が見られなかった90分間だった」と指摘した。
“10番”のMF南野拓実がスタメンから外れた日本は、攻撃陣にMF伊東純也、MF鎌田大地、MF原口元気、FW大迫勇也を並べたが、オマーンの素早いプレスで攻撃のスイッチが入らない時間帯が続く。
森保監督は後半開始から原口に代えて、セルティック移籍後に公式戦9戦7ゴールと好調なFW古橋亨梧を投入。その後、サイドから入ってきたクロスに対し、DF長友佑都がクリアを試みたプレーがハンドと判定されてPKの笛が吹かれたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認が行われ、PKのジャッジは取り消しとなった。
徐々にオマーンのショートカウンターが頻発し、日本は流れの悪い時間帯へ。後半18分にMF堂安律、同25分にはMF久保建英を送り込んだが、最後まで決定機と言えるほどの場面を作り出せないまま攻撃は停滞した。逆に同43分、日本は左サイドからのアーリークロスを入れられるとニアサイドに飛び込んだFWイサム・アブダラ・アルサビにボレーで流し込まれ、土壇場の失点で0-1の敗戦を喫した。
元日本代表DFの栗原氏は、試合中も大雨が降り続け、ピッチコンディションが悪かった影響について、「ボールスピードが上がらず、テンポも上がらず、連動性もなかった。かなり難しい試合になるなと感じましたけど、まさか負けまであるとは思いませんでした」と話す。
失点シーンは、オマーンに連動したパスワークでサイドを崩され、クロスを上げたMFサラー・サイド・アルヤヒアエイにもMF柴崎岳がプレッシャーをかけられず。ファーから中央に飛び込んできたアブダラ・アルサビに対しても、DF酒井宏樹とDF植田直通の連携が取れずにゴールを許した。