EUROに迫るテロの脅威… 大会期間中に15件のテロを計画したフランス人が先月逮捕
欧州メディアが一斉に報じる ウクライナとポーランドの国境で逮捕
大惨劇が寸でのところで食い止められたのかもしれない。6月10日に開幕する欧州選手権(EURO)の大会直前から期間中にかけて、フランス国内で15件のテロ活動を計画していたフランス人が先月21日にウクライナとポーランドの国境で逮捕されていたことが明らかになった。英国営放送「BBC」など、欧州メディアが一斉に報じている。
同局によると、ウクライナ当局は昨年12月からこの男をマークし、車からは125㎏という大量のTNT火薬や、カラシニコフ5丁、対戦車砲、100個に及ぶ起爆装置などが押収されたという。テロの標的としていたのは橋や鉄道のほか、このEUROにおける大会関連施設とも、イスラムの宗教施設とも伝えられている。極右的思想に基づくフランス政府への不満が動機とされている。
フランス当局は、EUROがイスラム過激派によるテロの標的となり得ることを懸念するなか、高度なセキュリティーが必要だと警戒の対象にしている。フランソワ・オランド大統領は、「脅威が存在する」ということを認めたうえで、「フランスは怯むべきではない」と5日の日曜日に声明を発した。
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