トッテナムFWケイン、シティ移籍未遂に言及 「真実を知っていれば、気がかりはない」
「僕はクラブと代表に完全に集中している」と気持ちの切り替えができていることを強調
トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインは、今夏の移籍市場でマンチェスター・シティへの移籍を目指していた。しかし、トッテナムは2024年までの長期契約を結んでいることから、ダニエル・レヴィ会長が移籍を認めず交渉は破談となった。2021-22シーズンもトッテナムでプレーを続けることになり、ケインが胸中を明かしている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
移籍金1億ポンド(約152億円)のオファーを出したシティだったが、トッテナムから拒否された後は、新たなオファーを送らなかった。それでも、ケインはクラブとの間に移籍を認める“紳士協定”があると信じ、クラブがオファーを受け入れると思っていたという。その後、ケインは移籍を強行するためにチームに遅れて合流したと報じられたが、間違った行動はしておらず、彼の評判も落ちていないと感じているという。
「サッカー業界に携わっている人であれば、誰もが内外で起こることは分かっていて、僕は状況に対して冷静だった。僕とクラブの問題だったからね。何が起こっているのか、真実を知っていれば、気がかりは何もないよ。僕の周囲に様々な雑音があったことは分かっているが、僕は落ち着いていた。クラブと僕の状況が理解できていたからね。みんながそれぞれの意見を持っているかもしれないけど、僕はクラブと代表に完全に集中しているし、素晴らしい1年になることを楽しみにしているよ」
さらに、ケインは「良い時も、悪い時もあった。僕は、この競技に人生を捧げてきたし、プロのアスリートだと理解してくれている人はたくさんいる。トッテナムでタイトルを獲得することに全力を注いできたし、それは今年も変わらない。プレミアリーグは3連勝という素晴らしいスタートを切れたし、新しい監督も来た。全力を尽くすだけだよ。可能な限りの試合に勝ちたいし、キャリアを通じて欲してきたタイトルを取りに行くよ」と、トッテナムでの活躍を誓った。
実際にケインは、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフ第2戦では、第1戦で0-1のビハインドを負ったチームを救う2ゴールの活躍を見せ、クラブの本選出場に貢献した。今シーズンこそ悲願のタイトルを獲得できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)