冨安健洋、“開幕3連敗”の名門アーセナルに加入 アルテタ監督が能力絶賛「多才なDF」
移籍市場最終日に電撃移籍が決定、エドゥSDも期待「以前から注目していた」
日本代表DF冨安健洋は、夏の移籍マーケット最終日の8月31日にボローニャからアーセナルへの移籍が決まった。冨安はクラブ公式ツイッターを通じて「チームに貢献できるよう全力を尽くすと約束します」と英語で意気込みを語った。
今夏の移籍マーケットを通じて噂が絶えなかった冨安。当初ACミランやアタランタなどイタリア国内でのステップアップの可能性が伝えられていた。その後はプレミアリーグ・トッテナム移籍が浮上し、条件面で合意したとの報道も出ていたが、いずれも正式決定には至らなかった。
マーケット最終日の現地時間31日にアーセナル移籍の情報が過熱し、そのまま“ガナーズ”への電撃移籍が決まった。9月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表に招集されていた冨安だが、移籍の手続きやメディカルチェックに備えて代表への合流を遅らせていた。
冨安はMF稲本潤一、FW宮市亮、FW浅野拓磨に続くアーセナル史上4人目の日本人選手となった。背番号は「18」に決定。22歳のセンターバックはクラブ公式ツイッターに投稿された動画を通じ、「アーセナルサポーターのみなさん、ボローニャから来たトミです。チームの一員になれて嬉しいです」と加入の喜びを語り、続けて「チームに貢献できるよう全力を尽くすと約束します。そしてスタジアムで会えることを楽しみにしています」と英語で今後の抱負を語った。
アーセナルのスポーツディレクター、エドゥ氏は冨安について「以前から注目していた」とし、「彼は我々のチームにとって重要な存在になる」と活躍に太鼓判を押している。
また、チームを率いるミケル・アルテタ監督も「タケヒロはセリエAと国際レベルでの経験が豊富な屈強なDF。優れた守備力と、高い技術、ボールを持った時の冷静さを備えた多才なDFでもある」と絶賛。冨安はブライトンから加入したイングランド代表DFベン・ホワイトに続く今夏2人目のセンターバックの補強となるが、ボローニャでも経験済みのサイドバック起用の可能性も十分にありそうだ。
アーセナルはプレミアリーグ開幕3試合で0得点9失点、3連敗で最下位に沈むなど不振に喘いでいるが、日本代表でも不動の存在として活躍する冨安のビッグクラブ挑戦の行方に注目だ。