ハリルJの右サイドハーフで痛感した未熟さ 浅野が向き合う世界基準の“距離感”
「特に求められない環境だったから…」
「攻撃の部分でも技術的な問題やレベルは海外の選手が高いと思いますけど、それよりも守備でもっと走らないといけないと思いますし、奪われた後の切り替えの速さや強さも求められると思いますが、それが自分は未熟だと練習や試合で感じます。特に求められない環境だったから、やらないといけないと思うことが少なかったのかもしれない」
ブルガリア戦では、交代出場したポジションからドリブル突破を仕掛けてPKを獲得。ベンチからハリル監督は宇佐美貴史(G大阪)をキッカーに指名したが、自らボールを持ち蹴り込んだ。ハリル監督も「もう浅野はボスになってしまいましたね。自分で勝手にPKを取って、蹴りました。20歳でボスになって、すぐにできるなんて信じられないですね」と、ジョークを交えながらその強心臓ぶりを認めている。
7日のボスニア戦は、攻撃陣の中心であるFW本田圭佑(ACミラン)とMF香川真司(ドルトムント)の二枚看板の欠場が濃厚になっている。出場機会が与えられるチャンスは小さくない。日本人トップクラスのスピードスターが、再び定番のゴールパフォーマンスである“ジャガーポーズ”を披露して、チームの勝利を呼び込む瞬間に期待したいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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