ポグバ、敵地でブーイングの嵐も…“粋な計らい”に英注目 「アンチを黙らせた」
相手MFへの“危険タックル”が物議も、ユニフォームを与え敵地ファンを喜ばせる
マンチェスター・ユナイテッドは29日に行われたプレミアリーグ第3節でウォルバーハンプトンと対戦し、1-0で勝利した。試合後、ブーイングを浴びせられたユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバがウルブスのファンに見せた対応について、英メディア「GIVE ME SPORTS」が称賛している。
ユナイテッドは後半35分にFWメイソン・グリーンウッドが3試合連続となるゴールを決め、敵地での試合で1-0の勝利を収めたが、ウルブスはこの得点が認められるべきではなかったと主張。このゴールの直前、中盤でポルトガル代表MFルベン・ネベスに対するポグバのチャージがファウルのように見えたからだ。
ポグバはネベスを倒した際、ボールには触れなかった。しかし、マイク・ディーン主審はゴールを認め、ウルブスのホームスタジアムからは不満のブーイングが上がり、ポグバには『詐欺師』『ペテン師』を意味する「チーター(チート行為をする人)」という罵声を浴びせられた。
試合後、ネベスは衛星放送「スカイ・スポーツ」に対して「誰もが足に行ったところを見た。僕たちはいつも審判とVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)についての話をするのに、なぜこういうことが起きるのか理解できない」と不満を口にしたが、試合を解説していた元スコットランド代表MFグレアム・スーネス氏、MF元アイルランド代表MFロイ・キーン氏も、ファウルになるべきだったと認めている。
解説者が見ても首を傾げる判定に対して、スタジアムのファン・サポーターは納得できなかった。試合終了後も、ポグバには「チート、チート、チート」という罵声が浴びせられたが、ポグバはこれを黙らせる術を知っていたようだ。
ポグバは自分の着用していたユニフォームを脱ぐと、スタンドにいたウルブスのファンに手渡したという。その周囲から罵声は上がらなくなり、ポグバに対する拍手が巻き起こったようだ。記事では「ポグバの素晴らしい対応。これがアンチを黙らせる方法だ」と、敵対するのではなく、相手を喜ばせる対応を見せたポグバを称賛している。