新生なでしこJの2戦目は前代未聞の雷雨中止… 敵地で女王アメリカに圧倒され、0-2の力負け
”なでしこキラー”モーガンが通算7得点目
高倉監督は後半から杉田に代えてMF中島依美(INAC)、FW菅澤優衣香(千葉)に代えてMF千葉園子(ASハリマアルビオン)を投入。2トップからFW岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン)の1トップに変更した。しかし、後半も立ち上がり1分でなでしこは大きなピンチを迎えた。アメリカのスルーパスに対応した高木がFWアレックス・モーガンに競り負けると、そのままシュートを許したが、これは山根がファインセーブでしのぎ、失点は免れた。
しかし、同17分、高い最終ラインの裏を突かれると、日本の左サイドをFWクリスタル・ダンに一気に抜け出され、中央へ入れたボールをモーガンに合わせられて0-2となった。2ゴールを決めた第1戦に続くゴールとなったモーガンは、日本戦通算7得点目。美しき“なでしこキラー”は健在だった。
高倉監督は岩渕に代えて第1戦で同点ゴールのFW横山久美(AC長野)、MF増矢理花(INAC)に代えてDF佐々木繭(仙台)を投入。反撃を狙ったが同31分、激しい雷雨のため試合は一時中断となり、スタジアム内の観客も屋根のある場所へ一時避難した。そして、約50分後にそのまま試合の中止が決定し、なでしこは0-2での敗戦となった。結局、日本のシュートは後半もMF阪口夢穂(日テレ)と横山が、いずれもペナルティーエリア外から放った2本のみ。スコア以上の完敗劇は、雷雨中止という異例の結末に終わった。
なお、国際Aマッチとしての扱いについては、後日発表される見込みになっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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