「勝て!勝て!勝て!」 ハリル監督が日本代表選手に要求する勝利への執念
W杯のドイツ戦で感じた勝者のスピリット
「ものすごく難しい状況でコントロールできてこそ強豪国です。ドイツと当たった試合で、難しい時間が来ました。選手がパニックに陥った時間帯もありました。あと少しで勝つところまでいったんですが、勝利できませんでした。ドイツが勝ちました。強豪国がそういったものを管理、コントロールできるのではないでしょうか。チームのスピリットですね。いつも『勝つ』という言葉が存在しなければいけないと思います」
そして、「バルセロナもレアル・マドリードも、マンチェスター・ユナイテッドにも難しい時間帯は来ます。アレックス・ファーガソンもそのようなことを言っていますけど、彼がユナイテッドに勝利の文化を植えつけた」と、イングランドの伝説的な名将である“サー”の名前も引き合いに出して力説した。
就任から1年強が経ち、自身の就任前の日本代表のゲームも数多く映像で確認したというハリル監督は、日本のメンタリティーを変えようとしている。それは、まずは自分を信じ、リスペクトするということだ。
「私が就任する前の日本代表の試合もたくさん見ました。ある時間帯は、相手をリスペクトしすぎているところがありましたね。私がアイデンティティーとして言ったのは、『まずは自分をリスペクトしなさい。そのあとに、相手をリスペクトしなさい』ということです。これは、これまでとは全く違うフィロソフィー(哲学)ですね。戦略などを日本代表は高めなければいけないですが、この問題は長い長い難しい問題です」