昨季の本田への低評価は短絡的な見方が原因 インザーギ監督が目まぐるしく評価が変わる地元メディアに物申す
「本田に対してはあまりにも急いで評価を下していた」
ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が27日、ミランの公式テレビ「ミランチャンネル」のインタビューに答え、昨季の日本代表MF本田圭佑の低評価に関して、イタリア地元メディアの短絡的な見方が原因との考えを示した。
今季、ミランの指揮官に就任したインザーギ監督はこれまで本田について「過小評価されていた」と指摘してきた。この日、改めてその理由を問われた同監督は「自由に選手に表現させることが大切だと思う。本田に対してはあまりにも急いで評価して、ネガティブな評価が下されていたと思う」と発言した。
本田は昨季途中でCSKAモスクワからミランに移籍。当時、クラブ自体が低迷し、監督交代などもある中で、本田自身も思うように結果を出せなかった。
リーグ戦では14試合で1得点のみ。その日本人MFに対して現地では批判が相次ぎ、新シーズンの準備段階で参加したギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップでミランが惨敗した際は「お願いだ。本田から10番を剥奪してくれ」との厳しい意見もあがったほどだ。
しかし、インザーギ監督は本田に対して一貫して信頼を示してきた。練習に臨む姿勢や私生活の中でも鍛錬を続ける努力、結果を出しても慢心しない向上心等を高く評価。本田もその期待にしっかりと応えて、シーズン開幕直前の親善試合で結果を残した。そして迎えた新シーズンではリーグ戦で4戦3発とチームに欠かせない得点源となっている。
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