リバプールOB、シャキリ放出で選手層の不安指摘 「南野拓実がいるのは承知しているが…」
オルドリッジ氏は「誰もが補強を願っているのは高い得点力を示せる中盤の選手」と持論
プレミアリーグのリバプールは現地時間23日、スイス代表MFジェルダン・シャキリのリヨン移籍を発表した。クラブOBは、中盤のバックアッパーの立場に日本代表MF南野拓実がいることを認めつつも、戦力的に不十分だと考えているようだ。
2018年夏にストーク・シティから加入したシャキリは、この4年間でプレミアリーグ初優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝、FIFAクラブワールドカップ優勝など、数々のタイトルを獲得。リバプールで最も成功した数年間を経験したが、通算63試合8得点と定位置を確保するには至らなかった。今夏、出場機会を求めてクラブに退団の希望を伝えており、フランス1部リヨンへの移籍が決定した。
シャキリの移籍金は最大で950万ポンド(約14億円)と報じられており、リヨンと3年契約を結んだという。クラブOBでもある元アイルランドFWジョン・オルドリッジ氏は、英地元紙「リバプール・エコー」紙のコラムで「リバプールは、ジェルダン・シェキリの本当の姿を最後まで見なかった」と嘆き、「シャキリがコンディションを保てれば、リヨンが支払う950万ポンドは今後数年間でバーゲン価格になる」と綴った。
また、リバプールではベルギー代表FWディボック・オリギも放出候補に挙がっており、オルドリッジ氏は2年ぶりのプレミアリーグ優勝を目指すクラブの戦力に、不安を抱えているようだ。
「私たちはDFイブラヒマ・コナテという素晴らしいDFを獲得した。だが、誰もが補強を願っているのは高い得点力を示せる中盤の選手、もしくは新しいセンターフォワードだ。ディボック・オリギが移籍するのであれば、なおさらだ。そうなった場合、プレシーズンで素晴らしいプレーをした南野拓実がいるのは承知しているが、私はトップレベルのストライカーを獲得してほしい」
プレミアリーグの開幕節、第2節とベンチ入りした南野だが、どちらの試合も出場機会を与えられなかった。次節、リバプールは昨季の対戦時に南野がゴールを決めたチェルシーと対戦するが、「南野がいるから大丈夫」と思わせる活躍ができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)