ハリルJのレジスタ候補柏木 ゴールラッシュの影で自分自身に突きつけた3つの課題とは

ボールロスト、視野、競り合いで課題口にする

 それでも、柏木は守備面にも攻撃面にも改善点があると自身の課題を語っている。それは周囲の選手をいかに動かしていくという部分にあった。

「後半はボールの失い方が悪かったし、相手が後ろからきているのが見えてない部分もあった。左利きでも、もう少し体を開いて左サイドも使えたんじゃないかと思うし、いろいろな部分で反省して向上しないといけない。読みの部分では負けないと思っているけど、単純なガツンと当たる部分でもうちょっとボールを奪えるシーンがあったと思う。守備がハマらない時間帯もあったし、声かけを自分からしていかないといけないと思う」

 単純なボールロスト、一対一の競り合い、視野という3つの部分で、トップレベルのゲームメーカーとして輝くにはまだ足りないと自覚している。柏木自身も香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)という実力者の去った後半、チームと共にクオリティダウンしていた。

 昨年10月の国際親善試合イラン戦に約3年近く招集された。バヒド・ハリルホジッチ監督の日本サッカー協会の自室に乗り込み、代表への思いをアピールするなど、必死さを見せて代表メンバーに定着しようとしている。サッカー選手として最大の夢というワールドカップ出場を果たすために、競争の日々が続く。

「やっとこの代表に少し慣れてきて、自分の出さないといけないものは出せてはているのかなと思う。ただ、もっとできると思うし、もっとしないといけない。普通にはできたと思うけど、90分間でもっとよくしていきたい。落ち着くところと行くところのメリハリをつけたい。もうちょっといい時間帯を長くできるように、これから努力していかないといけない」

 ゴールラッシュを導く好プレーにも慢心は感じさせない。日本代表の中心選手としての信頼を勝ち取るために、柏木は貪欲に上を目指す。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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