失敗を糧にする修正力

　昨年11月以来のA代表選出となったが、所属の浦和でAFCチャンピオンズリーグ（ACL）のラウンド16でFCソウルを相手に悔しい敗戦を喫した。その翌日に話を聞くと、「（ハリル）監督は、よく“デュエル”と厳しく言っていますけど、そこは自分の良さ。ボランチとしてはボールを奪う回数や運動量、前に出て行く回数を増やさないとA代表でスタメンは取れない。守備の球際で戦うのは最低限やりながら、攻撃にも貢献するプレーを見せていきたい」と意気込んでいたが、前提となる守備の部分でつまずいてしまった。

「カウンターは相手の武器というところで、前半は自分 たちが良いリズムでボールを動かしていたので相手のカウンターは目立たなかったけど、オープンになってきた時にしっかりと守り切らないといけなかった」

　そう言って反省しきりだが、遠藤にはこの失敗を糧にする力があるはずだ。今季のACLでも、広州恒大（中国）とのアウェーゲームではコロンビア代表FWジャクソン・マルティネスに突破を許して失点に絡んだが、続くホームゲームでは完全に封殺してみせた。