「惚れた!」「これはすごい」 大分MF、80m超“爆走プレスバック”で危機回避に喝采
今夏大分に完全移籍したMF増山朝陽、札幌戦のピンチで気迫の守備を披露
大分トリニータは21日、J1リーグ第25節で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1-1で引き分けた。リーグ19位と苦戦を強いられるなかで勝ち点1を上積みしたが、Jリーグ公式ツイッターはこの試合でMF増山朝陽が見せた気迫の守備に注目。「爆走プレスバック」と綴り、映像を公開している。
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今季の大分は第5節から7連敗を喫するなど、序盤戦から下位に低迷。終盤戦での巻き返しに向けて補強に動いたなか、8月5日にヴィッセル神戸から増山が完全移籍で加入した。
24歳の快足アタッカーにとっても決意の移籍となったが、加入2試合目となった前節の横浜F・マリノス戦(1-5)で初先発。今節もスタメンに名を連ねると、チームは前半11分に同じく今夏新加入のFW呉屋大翔が先制ゴールを決めた。
その後、大分が粘り強い守備を見せるなかで増山が自慢の快足を披露する。1-0で迎えた後半2分、右CKのクリアボールが敵陣内で札幌MFルーカス・フェルナンデスにつながってしまう。大分にとっては“2対4”というピンチだったが、この状況を敵陣ペナルティーエリア内で見た増山が全力でスプリントを開始。驚異的なスピードで帰陣すると、中に切れ込んだL・フェルナンデスからサイドに流れたFWジェイへのパスを読み切り、体を入れて最終的にファウルを獲得した。
80メートル以上を全力疾走しての好守に、Jリーグ公式ツイッターが注目。「画面左から猛ダッシュしてきます」と綴ると、「相手のカウンターを“爆走プレスバック”で防ぐ」と増山の驚異的な走りを称えている。ファンからも「これはすごい」「こういうカウンターの時に戻れる選手はチームとしても最高」「惚れた!」「戦術以上の価値」「素晴らしいプレー」など称賛の声が上がっていた。
試合はその後、後半22分に同点ゴールを奪われ4試合ぶりの白星は手にできなかった。だが、決意の新天地行きを決めた増山が見せた気迫漲るプレーは、観る者の心を掴むものだった。