「奇妙な行動」 アーセナル監督、開幕2連敗にブーイングのサポーターに感謝で英反応
同じロンドンの好敵手チェルシーに0-2で敗れて開幕2連敗
アーセナルは現地時間22日に行われたプレミアリーグ第2節でチェルシーに0-2で敗れ、開幕2連敗スタートとなった。スタジアムにはブーイングも鳴り響いたが、チームを率いるミケル・アルテタ監督は試合後にサポーターに感謝する一幕も。現地メディアは「奇妙な行動」とコメントに注目している。
開幕節では昇格組のブレントフォードに0-2で敗れていたアーセナル。挽回を期す第2節は同じロンドンを本拠地とするチェルシーをホームに迎えたが、前半のうちに新加入のベルギー代表FWロメル・ルカクとイングランド代表DFリース・ジェームズのゴールでリードを奪われた。
後半には新型コロナウイルス感染から復帰したガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンを投入するなど反撃を試みるも、得点を奪えないまま敗北した。
2連敗で降格圏の19位まで沈んだアーセナル。データ分析会社「オプタ」によれば、アーセナルは今季がイングランド上位4ディビジョンで戦う通算118度目のシーズンだが、無得点での開幕2連敗スタートはクラブ史上初の出来事になるという。本拠地エミレーツではチームへのブーイングが鳴り響いた。
そうしたなかで、英紙「デイリー・メール」は「アーセナルのボスはチェルシーに敗れて大ブーイングを受けたにもかかわらず、ファンのサポートに感謝する奇妙な行動」と指揮官の振る舞いについて報じている。
アルテタ監督は試合後のフラッシュインタビューでブーイングについて問われると、「ファンに感謝しなければいけない。状況が厳しいい時でも選手を後押ししようとしてくれた。今日の観客とチームには多くのポジティブな要素があると思う」とコメント。そのうえで、「これは私の意見だが、選手たちにとっては悪い反応ではなかったと思う。自分たちを責めてもなんの助けにもならない。課題にも批判にも向き合わなければいけない」とサポーターからの厳しい声にも真摯に向き合う姿勢を示した。
今夏の移籍市場ではDFヌーノ・タバレスやMFアルベール・サンビ・ロコンガ、DFベン・ホワイト、MFマルティン・ウーデゴール、GKアーロン・ラムズデールらを獲得するなど積極的な補強で再建を進めているアーセナル。アルテタ監督の下、最悪のスタートから這い上がることはできるのだろうか。