チェルシー復帰のルカク、移籍後初ゴールを監督も称賛 「なんてスタートだ」
7年ぶりのチェルシー復帰で成長を証明
チェルシーのベルギー代表FWロメル・ルカクは現地時間22日に行われたプレミアリーグ第2節アーセナル戦で加入後初出場を果たし、前半15分にチェルシーでの初ゴールをゲット。その後も相手DFを圧倒するパワーや技術を見せつけ、2-0の勝利に貢献した。マンチェスター・ユナイテッドやインテルなどでの経験を経て格段にスケールアップしてロンドンに帰ってきたストライカーを現地記者も「彼のタッチは完璧だった」と絶賛している。
昨季、セリエAで36試合24得点を決め、インテルに10年ぶりのスクデットをもたらした実力はやはり伊達ではなかった。エバートンへ完全移籍した2014年以来7年ぶりにチェルシーに復帰したルカクは、アーセナルとの大一番にスタメン出場。すると前半15分、チェルシーは流れるようなパスワークでアーセナルの守備を翻弄し、最後はイングランド代表DFリース・ジェームズのクロスからゴール前に飛び込んだルカクが押し込んで先制点を決めた。
ルカクはまだ18歳だった2011年8月にチェルシーに加入。しかし、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスらが所属していた当時のチームではほとんど出番を得られず、ゴールもなかった。最初の加入からおよそ10年の時を経て、嬉しいチェルシー初得点となった。
その後もルカクは強烈なフィジカルを生かしたプレーで相手DFを寄せ付けず、最前線の基準点として強烈な存在感を示した。そんなルカクの活躍もあり、チェルシーはライバルのアーセナルを2-0で下して開幕連勝スタートとなった。
試合後、英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで自身のパフォーマンスを問われたルカクは、「支配的だった。そう言っていいと思う」と自画自賛。「毎試合、もっと良くなろうと努力している。まだ道程は長いが、今日は勝てたし、良いスタートだった」と今後のさらなる活躍を誓った。
チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督も「BBCラジオ5ライブ」のインタビューで「なんてスタートだ」と復帰初戦で結果を残した28歳のストライカーに賛辞を送っている。また、同局で解説を務めるクリントン・モリソン氏も「マンチェスター・ユナイテッドにいたころは彼のボールタッチがあまり良くないという不満を言う人がいたが、今日の彼のタッチは完璧だった。彼はボールを出すタイミング、ボールを持って走るタイミングを理解していて、2点目を取れなかったのは不運だった」とゴールを重ねても不思議ではないパフォーマンスだと主張した。
ユナイテッドやインテルでのプレーを経て帰ってきたルカクの成長ぶりは、目を見張るものがあったようだ。