「FC東京はもちろん考えにはあった」 武藤嘉紀、神戸移籍へ傾いた“決め手”を告白
古巣への思いも覗かせつつ、決断経緯に言及 「熱くオファーしてくれた」
J1ヴィッセル神戸は22日、日本代表FW武藤嘉紀、日本代表FW大迫勇也、元スペイン代表FWボージャン・クルキッチの新加入選手会見を実施。21日のリーグ戦で決勝点をアシストする鮮烈デビューを飾った武藤は、古巣のFC東京との競合の末、神戸移籍へと傾いた経緯を明かした。
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29歳の武藤は、2015年にFC東京からドイツのマインツへ移籍。その後、イングランドのニューカッスル、スペインのエイバルと渡り歩いた末に今夏、6年ぶりの日本復帰を決めた。神戸での背番号は「11番」に決まり、21日のJ1リーグ第25節・鹿島アントラーズ戦(1-0)で後半頭から出場。同34分に、MF山口蛍の決勝ゴールをアシストする鮮烈デビューを飾った。
22日に行われた新加入会見では、改めて神戸移籍への経緯に言及。国内復帰を決断する過程では、下部組織時代から縁のあるFC東京からも獲得オファーがあったとされるなかで、「FC東京は僕を育ててくれた大切なチーム。もちろん考えにはあった」とも明言。それでも「今回、ヴィッセル神戸が自分をより熱くオファーしてくれて、選手として必要としてくれた。チームそれぞれ補強ポイントや、その時に欲しいと思う選手じゃないと、移籍は成立しない。そういう点で、より必要としてくれた神戸に行くことを決断した」と、決め手を明かした。
コロナ禍により私生活やトレーニングに影響が出るなかで「全てをサッカーに捧げ切れていなかった」と、海外生活を振り返った武藤。その不安を払拭する意味で、日本の環境がベストだと感じたといい「今、一番自分が成長できるのはどこかと考えたら神戸だと感じて決断した」とも語った。
ニューカッスルやエイバルでは不本意な成績が続き、日本代表メンバーからも遠ざかる。「もちろん代表に復帰することは諦めていないし、ここで結果を残し続ければもう1回呼んでもらえると思っている。とにかく結果でアピールして、選んでもらえるようにトレーニングからコツコツやっていきたい」と武藤。新天地での覚醒へ、強い覚悟をにじませた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)