「僕よりも難しい時を過ごしている」 独代表ハフェルツ、母国の洪水被災者へ支援表明
洪水被害に苦しむ母国の人々を支援、寄付やチャリティーオークションを実施
チェルシーに所属するドイツ代表MFカイ・ハフェルツが今年7月にドイツで起きた洪水被害に苦しむ被災者への支援について英公共放送「BBC」のインタビューで語った。被災地でホームレスになった人々のために寄付やチャリティーオークションを行うという。
22歳のハフェルツは昨夏にレバークーゼンからチェルシーに加入。ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーと並ぶ前線の目玉補強と期待されたレフティーはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のマンチェスター・シティ戦(1-0)で決勝ゴールを決め、ビッグイヤー獲得に貢献した。
ハフェルツはインタビューで「僕ら全員、そして僕個人としても不思議な一年だった。僕は別の国、別のクラブに渡って全てが新しくなった」とこの1年で起きた変化について振り返り、「個人としてもチームとしても一年の終わり方が助けになった。リーグや周りの選手にも慣れてきたし、今年はもっと良くなる」と新シーズンのさらなる活躍を誓った。
選手として充実の時を過ごしているその一方で、ハフェルツは「洪水のことを考えると、僕よりも難しい時を過ごしている人たちがたくさんいます」と今年7月にドイツ西部で発生し、183人もの死者が出ている大規模の洪水被害への思いを吐露。生まれ育ったアーヘンの近くでも大きな被害が出ており、家族は今でもそこで暮らしているため決して他人事ではないと感じているようだ。
「多くの人はもうこのことを忘れてしまっているかもしれません。私の家族はこの地域に住んでいて、その辺りにはホームレスになってしまった人々がたくさんいることも知っています。彼らは全てを失い、眠る場所がありません。家に電気が通らず、食べ物や衣服も持っていな人達がいるんです。だから僕はまだ支援をすべき時だと思っています。彼らはまだ多くの問題を抱えています」
ハフェルツは支援のために20万ユーロ(約2600万円)の寄付を行うほか、特別仕様のスパイクを100足作ってチャリティーオークションにかけるという。「全てを失った人たちへの僕からの支援と敬意の象徴」だというそのスパイクは、現地時間22日に行われるプレミアリーグ第2節のアーセナル戦で着用する予定だという。
(FOOTBALL ZONE編集部)