クーマン監督、下部組織出身の18歳スター候補性を批判 「金のことしか考えていない」
昨季トップデビューを果たしたイライクス・モリバは契約延長を拒否
バルセロナのロナルド・クーマン監督は、2020-21シーズンにスペイン人MFイライクス・モリバをトップチームでデビューさせた。将来を嘱望される18歳の逸材だが、2022年までとなっているバルサとの契約を延長することを拒否し、クラブに冷遇されている。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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モリバは今年2月のアラベス戦(5-1)でバルサのトップチームデビューを果たすと、その後も試合終盤の途中出場が多かったものの、多くの出場機会を獲得。最終的にはリーガ・エスパニョーラで14試合に出場して、1得点3アシストという成績を残した。
1月に18歳になったばかりの新たな才能の出現に、多くのビッグクラブが注目した。バルサとモリバの契約は2022年6月までとなっていたからだ。経営難のバルサも、この逸材をキープするために契約延長をオファー。しかし、モリバは新オファーを拒否すると、クラブはモリバをトップチームからBチームに送ったばかりか、Bチームの試合でも起用していない。
イングランドやドイツのクラブからの関心も伝えられているモリバを、クーマン監督は第2節アスレティック・ビルバオ戦に向けた会見の場で批判した。
「私は彼と2、3週間前に話をした。この時は、バルサの監督としてというよりは、一人の人間としてだ。私からすると、状況は最悪だ。彼はまだ18歳と若い。トップチームでプレーできる機会もあった。彼はこのクラブの未来だ。だが、彼は金のことしか考えていない。私からのアドバイスは、最も重要なのはお金ではない。試合でプレーする機会だ。しかし、選手と彼の周囲は違う考えを持っていて、私はとても落胆している。お金は、最も重要なことではないのだ」
クラブが財政的に苦しい今だからこそ、すでにスペイン代表にも定着したMFペドリと同様に、若いながらも中盤の一角に入ることがバルサ陣営から期待されていたが、すでにモリバの心はクラブから離れてしまっているのかもしれない。
バルサは移籍金が発生する今夏のうちに彼を手放すのか、それとも移籍金ゼロになる来夏まで冷遇を続けるのか。両者の動向が注目される。
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(FOOTBALL ZONE編集部)