「久保は日本の希望」 DAZN新番組MCの桑原氏が今季展望「レアル・ソシエダに期待」

ラ・リーガに特化した新番組に桑原学さんが出演する【写真:荒川祐史】
ラ・リーガに特化した新番組に桑原学さんが出演する【写真:荒川祐史】

欧州サッカーを伝えるDAZNの人気番組がラ・リーガに特化した新番組にパワーアップ

 2021-22シーズンから、DAZNの欧州リーグを伝える番組『FOOTBALL FREAKS』がリニューアルする。昨シーズンまでイングランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエA、スペインのラ・リーガをひとつの番組に集約していたが、新シーズンからはそれぞれが独立する。ラ・リーガを担当するのが、お馴染みの桑原学さんと小澤一郎さんのコンビだ。新シーズンの開幕を直前に控え、桑原さんに新シーズンのラ・リーガと新番組の見どころを聞いた。

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 2020年から続くコロナ禍の影響、そしてリオネル・メッシがバルセロナ退団を余儀なくされたサラリーキャップ制度の問題もあり、今オフの移籍市場は例年に比べると動きが少なくなっている。

「アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、バルセロナの三強が新たに選手を獲得するとなると、レベルの高い選手じゃないといけません。そうなると、当然移籍金が高くなります。でも今シーズンは、その高い金額を出す余裕はどこのクラブにもないので、今いる既存の選手を高く売らないといけなくなる。ただ、売りたい先もこういう状況で経済的にはあまり良くない。ですから売れるチームも限られますし、そもそも売ること自体が難しい状況なので、先立つものを作れないことによって、移籍市場の動きも今シーズンはすごく大人しくなっていると感じています。ただ、移籍市場はまだ相当長くオープンしているので、クローズする最後の一時間まで本当に分からないですね」

 そんななか、取材当日の朝にリオネル・メッシのバルセロナ退団という衝撃的なニュースが飛び込んできた。早朝5時頃にニュースに気づいたという桑原さんは「フェイクニュースだと思った」とオフィシャルのリリースを確認したという。

「少し前だったら、かなり怪しいなという感じでしたけど、残留がほぼほぼ既定路線という状況に落ち着いてきたところだったので、今でも半信半疑なところはあります。だってやっぱり寂しいじゃないですか、ファン心理としては。ラ・リーガファンの皆さんもそうだと思うのですが、メッシにはバルセロナにずっといてほしいですし、あのユニフォームでキャリアを終えてほしかったですから」

 メッシが去った2021-22シーズンのラ・リーガはどうなるのか。桑原さん自身は「どこのクラブが好きとか、どこのクラブを応援しているとか一切なくて、すべてをフラットに見ている」と前置きしたうえで、「レアル・ソシエダに期待している」という。

「昨シーズンが終わった時点での完成度とプラスの伸びしろというところを考えると、一番期待しているのはレアル・ソシエダですね。レアル・ソシエダは、かなり前に一度すごく強くなった時期があるんです。レスターがプレミアリーグで優勝したように、レアル・ソシエダも一度スペインを席巻したことがあって。ただその後にクラブが崩壊してしまった。でもそこから育成路線に舵を切って、どんどん花が開いてきて、今いる選手たちのうち、主力選手のほとんどがカンテラ出身なんです。そういった選手たちがA代表(ラ・ロハ)にも名前を連ねるようになってきていて、そこが今の欧州では珍しい存在です。監督も下から上げた監督ですし、やっているサッカーの質もすごく高い。すごく夢があって面白くて強いので、今見るには本当におススメしたいクラブです」

 8日に閉幕した東京五輪でスペイン代表は準優勝に輝いたが、五輪代表チームにはレアル・ソシエダからマルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノ、ミケル・オヤルサバルの3選手が参加し、活躍した。

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