ジャガー浅野がハリル監督からPK許可ゲットで待望のA代表初得点 スタンド観戦の家族に親孝行弾

「ボールを失うシーンやパスのズレ」と課題を口に

 7人兄弟という大家族の浅野は三重県出身ということもあり、豊田スタジアムには両親が駆けつけた。母親の都姉子さんはPK瞬間、目を閉じて、両手を合わせて祈っていた。肝心のゴールシーンを直視することはできなかったが、歓声が沸き起こった瞬間、家族で喜びを爆発させた。

「(両親は)いつも応援してくれてます。(試合を実際に)見に来られることも少ないけど、見に来てくれた試合ではゴールを取りたいと思っています。今日はゴールを取れてよかったです」

 親孝行弾に喜びをかみしめた浅野は先月手倉森誠監督率いるU-23日本代表でトゥーロン国際大会に臨んだが、フィジカルに優れるヨーロッパを舞台に戦う年下の代表チーム相手を前に1得点に終わった。だからこそ今回のA代表選出に期するものは大きかった。

「PKでゴールは取れましたけど、それ以外でボールを失うシーンやパスのずれなど課題はありました。もっともっとゴールで日本の勝利に貢献したいと思います」

 浅野はこう課題も挙げた。PKでの一撃だけで満足できない。8月のリオデジャネイロ五輪、そして2018年ロシア・ワールドカップのメンバー入りへ―― ジャガーは得点感覚の牙を鋭く磨き続ける所望だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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