ハリルJが圧巻7発でブルガリア粉砕! 日本代表史上初の3戦連続5得点の快挙を達成
岡崎の先制点を皮切りに怒涛のゴールラッシュ
ハリルジャパンは3日のキリンカップ・ブルガリア代表戦で7-2と大勝し、日本代表史上初の国際Aマッチ3試合連続5ゴールの快挙を成し遂げた。FW岡崎慎司(レスター・シティ)のゴールで先制すると、MF香川真司(ドルトムント)とDF吉田麻也(サウサンプトン)がそれぞれ2得点。途中出場のFW宇佐美貴史(G大阪)、FW浅野拓磨(広島)もゴールを決めて、大量7得点を奪う圧巻のゴールラッシュを見せた。
バヒド・ハリルホジッチ監督の就任約1年となる初の欧州勢との対決は、1994年のアメリカ・ワールドカップで4位に入ったこともある東欧の古豪ブルガリアになった。過去1分4敗の未勝利と相性の悪い相手に対し、ハリルジャパンは最高の立ち上がりを見せた。
前半4分、右サイドをフォローしたMF柏木陽介(浦和)が、最終ラインとGKの間に左足で正確なボールを供給。オフサイドラインでの駆け引きを制して抜け出した岡崎が頭で合わせてゴールに流し込んだ。この電光石火の先制点で1-0とリードを奪った。
同22分、決定的なピンチを作られる。しかし、ここで約1年ぶりの日本代表でのゲームになったGK川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド)がハリルジャパンを救う。日本の左サイドから上がったクロスをゴール前正面で相手FWランゲロフに頭で合わせられ、強烈なシュートが川島の頭上を襲ったが、鋭い反応でボールを左手ではじき出してゴールを死守。トレードマークのドヤ顔も久々の披露となった。
そして同27分に待望の追加点を奪う。柏木のロングパスが左サイドをオーバーラップしたDF長友佑都(インテル)に通ると、正確な左足クロスを供給。そこに走り込んだ香川が頭で合わせてゴールに流し込んだ。勢いの止まらない香川は、同35分、右サイドのFW小林悠(川崎)からのグラウンダーのボールを清武がスルーした後ろで受けると、巧みに反転。GKと1対1になると冷静にシュートを流し込み、3月29日のシリア戦に続く日本代表2試合連続の2ゴールで3-0と一気にリードを広げた。
さらに同38分、CKの流れからMF長谷部誠(フランクフルト)が上げたクロスを、ファーサイドでDF森重真人(FC東京)が頭で折り返し、ゴール前でフリーになった吉田が頭で押し込んだ。無失点でゲームを進めてきたセンターバックコンビが攻撃でも存在感を発揮した。同43分に、この日2得点の香川が相手との接触で腰を痛めて宇佐美貴史(G大阪)と負傷交代するアクシデントはあったが、本田不在を感じさせないほど攻撃陣は機能性を発揮。4-0の大量リードでハーフタイムを迎えた。