デンマークのレスター守護神、キリン杯準決勝で無念のPK負け… 決勝で岡崎と対決ならず
好セーブも見せたシュマイケル ハリル監督の母国ボスニアに惜敗
レスター・シティで正守護神として日本代表FW岡崎慎司とともに、プレミアリーグ優勝を果たしたデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルだが、日本での戦いはPK戦の末に涙を呑んだ。3日に豊田スタジアムで行われたキリンカップ準決勝で、デンマーク代表は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の母国ボスニア・ヘルツェゴビナ代表との90分間のゲームを2-2で終えると、PK戦を3-4で落とし敗れた。この結果、7日のゲームはボスニアが決勝、デンマークが3位決定戦に進出する。
前半22分、ショートコーナーからMFエリクセンがミドルシュートを放つと、相手GKが弾いたところをDFケアーが押し込んだ。前半42分にはFWフィッシャーが追加点を挙げ、デンマークが2点リードを奪って前半を終えた。
しかしデンマークは後半7分にボスニアFWジュリッチに1点を返されると、退場者を出して10人になったボスニアに攻め込まれ、同39分に再びジュリッチに2点目のゴールを奪われて同点とされた。安定感のあるプレーを見せていたGKシュマイケルだったが、2失点の場面はほぼノーチャンス。このままタイムアップを迎え、大会レギュレーションによりPK戦へ突入となった。
岡崎など第2試合でブルガリア代表と対戦する日本代表メンバーも見つめるなかで行われたPK戦は、GKシュマイケルが素晴らしい読みを見せてボスニア1人目のキックを左に飛んでセーブしたものの、残り4人のキックは決められた。デンマークは2人目と3人目が失敗し、PK3-4で決着した。
キリンカップのタイトルを懸けた決勝戦での岡崎とシュマイケルの”レスター対決”は、残念ながら実現しなかった。ハリルジャパンがブルガリアに勝利すれば、決勝でハリル監督の母国ボスニアと、敗れれば3位決定戦でデンマークと、7日に大阪の市立吹田スタジアムで対戦する。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images