大補強のPSG、ムバッペの退団説が急加速 スペイン紙が挙げる“3つのキーワード”は?
来夏には移籍金ゼロとなるムバッペは、今夏のうちにレアルに移籍できるのか
パリ・サンジェルマン(PSG)は今夏、バルセロナとの契約が満了したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが電撃加入した。ブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWキリアン・ムバッペと構成するトリデンテは、チームの新たな武器になると考えられていたが、ムバッペがフランスを離れる可能性が高まっているようだ。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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14日に行われたリーグ・アン第2節ストラスブール戦(4-2)では、試合前の選手紹介時に一部のファンから口笛を吹かれたムバッペ。得点を決めて勝利に貢献したが、PSGとの契約を延長しないことに対する不満の意を示され、改めて移籍への思いを強くしているようだ。
イタリア紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は、「ムバッペが月曜日(16日)に沈黙を破る」と報じたが、「マルカ」紙はレアルが獲得への動きを強めているとし、ムバッペが移籍を選択する3つの理由を報じている。
最初に挙げられているのは、ムバッペの意思だ。ムバッペとPSGの契約は2022年6月30日まで。2週間前にPSGはネイマールに近い金額の年俸で新たな6年契約を提示したが、ムバッペは「更新したくない」とこれを断ったとされている。
レアルは今夏のうちにムバッペを獲得したい意向だが、PSGはこれまで応じてこなかった。しかし、記事によると、「ここにきてクラブ内でも、経済的なバランスをとるために、何も得られない来夏に放出するよりも、今夏に放出するべきという声が挙がり始めている」という。
そして二つ目が、PSGで受けているプレッシャーだ。オファーを繰り返すクラブ首脳陣は、メディアを通じても彼にプレッシャーをかけている。また、自身がクラブとの契約を更新したネイマールだけでなく、新加入のメッシとスペイン代表DFセルヒオ・ラモスも、ムバッペとのプレーを望む発言をしている。そして、口笛を鳴らしたファンからのプレッシャーも強まっている。
最後の3つ目はレアルの動向だ。昨夏のムバッペ獲得を見送ったレアルだが、今夏は機を見てオファーを送る見込みだという。記事では、「レアル・マドリードは、ムバッペとPSGの摩擦が最大限になるタイミングで、カタールへオファーを出す」と伝えられている。
移籍金ゼロで、メッシ、ラモスらビッグネームを獲得したPSGだが、若いムバッペを来夏、移籍金ゼロで失うことは大きな打撃になるはず。果たして、今夏のうちに“レアルのムバッペ”は誕生するのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)