アザール、レアルで復活の狼煙? リーガ開幕戦で好プレー披露…「不安は消えている」
“おしゃれヒール”で1アシスト、「気分良く4つのゴールを挙げられた」と勝利を喜ぶ
3度目の正直ならぬ、3年目の正直となるだろうか。レアル・マドリードのベルギー代表MFエデン・アザールのことだ。14日に迎えた2021-22シーズンのリーガ・エスパニョーラ開幕戦のアラベス戦で先発出場したアザールは、キレのある動きを見せ、フランス代表FWカリム・ベンゼマのゴールもアシストした。試合後のコメントをスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。
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2019年夏に移籍金1億ユーロ(約129億円)でチェルシーからレアルへ鳴り物入りで加入したアザールだが、その後の2シーズンは負傷に苦しみ、結果を残せず。今夏には放出も報じられたが、カルロ・アンチェロッティ監督はクラブにとどめ、開幕戦のピッチに背番号7を送り出した。
前半17分には、クロアチア代表MFルカ・モドリッチの落としたパスを受けたアザールは、ドリブルからシュートを放ったが惜しくも右に逸れていった。前半をスコアレスで終えたレアルだが、後半にはベンゼマが2ゴールを挙げる活躍を見せ、最終的には4-1で勝利している。
この試合、アザールの最大の見せ場は後半3分、ベンゼマが挙げた先制点の場面だ。右サイドからスペイン代表MFルーカス・バスケスが折り返したボールを受けたアザールは、またぐような形で強いボールを右足のヒールに当てて浮かせ、ベンゼマに絶妙なラストパスを供給。このボールをベンゼマが難なくゴールに蹴りこみ、レアルが待望の先制点を得た。
試合後、アザールは「僕も、チームも良い感触があるよ。気分良く4つのゴールを挙げられた。可能な限り勝利を重ねていきたい」と語り、自身のコンディションについても「足首の不安は頭のなかから消えている。全力を尽くすよ」と、不安がないことを強調した。
アラベス戦のような活躍が続けば、この2年間で急落した評価も再び上昇するはず。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの移籍後、レアルの顔となることが期待されたアザールが、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシも去ったリーガの顔となるシーズンになるのだろうか。