「まだ10のうち1か2くらい」 酒井宏樹が浦和デビュー戦で見せた”リーダーシップ”
後半にコンディションが落ちたが、「もっと良くなる」と今後に自信
浦和レッズに新加入した日本代表DF酒井宏樹は、東京五輪での活動を終えて14日のJ1リーグ第24節サガン鳥栖戦でフル出場デビュー。2-1と勝利を飾った一戦に「まだ10のうち1か2くらい」と、今後への自信を垣間見せた。
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今年5月までフランスの名門マルセイユでプレーしていた酒井は、6月に浦和入りが決定した。まずはシーズンオフを取り、そこからオーバーエイジとして東京五輪の活動に合流。今月6日の3位決定戦までプレーして、その後に浦和へ合流した。
そして、浦和デビュー戦になった鳥栖戦は慣れ親しんだ右サイドバックで出場。随所に力強いプレーを見せた一方で、「前半終わりか、後半の始まりくらいからコンディションは落ちてきた」と自己分析した。それは連携面がまだ確立されていないことが要因として大きく、「連携は90分、考えながらやっていた。それがオートマチックにできるようになれば疲れない」とも話している。
それでも要所をしっかりと抑えていく姿は、間違いなく日本トップレベルのサイドバックであることを示した。高さ、スピード、パワーの三拍子が揃ったプレーにスタジアムの浦和サポーターも大きな拍手を送ったが、「今日が1試合目。自分のパフォーマンスや連携も含め、もっと良くなる。まだ10のうち1か2くらい。まだまだ強い浦和レッズを見せられる。今日のは、はじめの一歩だと思ってほしい」と、さらなる向上への自信を見せた。
また、酒井はそれだけでなく前半の立ち上がりにはDF岩波拓也がボールを持った時に、ジェスチャーでもっとボールを運ぶようにアクションを取っている姿も見られた。試合後には「僕の場合は、できない選手には言わない。絶対に彼ができることは分かっている」と、ピッチ上での要求とリーダーシップも垣間見せた。
浦和でのデビュー戦を「昨日からワクワクしていたし、ピッチに入ってチームのみんなと試合することに高揚感は出ていた。勝つことができてホッとしている」と振り返った酒井は、若手選手も増えてリカルド・ロドリゲス監督の下でまとまりのあるチームになろうとしている浦和に、ピッチの中での“世界基準”を示していくことも期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)