ルカクは「10年前と別の選手」 ベルギー代表監督が実力を称賛「キャリア最高」
マルティネス監督、ルカクの成長を絶賛「あらゆるレベルで素晴らしい」
ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督が同FWロメル・ルカクのチェルシー復帰を「あらゆるレベルで素晴らしい」と絶賛し、活躍に太鼓判を押した。ルカクは2011年にアンデルレヒトから鳴り物入りでチェルシーに加入した当時は出番を得ることができなかったが、指揮官は「10年前とは全く別の選手」とその後の成長を称えている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
ルカクは昨季のセリエAで24ゴールをマーク。得点王のユベントスFWクリスティアーノ・ロナウド(29得点)に次ぐ得点ランク2位に入り、インテルの10年ぶりリーグ制覇に貢献した。そのタイトルを置き土産にチェルシーへの移籍を決断した。移籍金9750万ポンド(約149億円)はインテルのクラブレコードとなる。
ルカクにとっては2014年以来の西ロンドンへの復帰となる。2010-11シーズンに16歳でベルギーリーグ最年少得点王になったルカクはアンデルレヒトからチェルシーに引き抜かれたが、当時は定位置を掴むことはできず、レンタル移籍を繰り返した後に14年にエバートンへ完全移籍していた。エバートン、マンチェスター・ユナイテッド、インテルでの活躍で世界的なFWとして地位を確立し、再びチェルシーへと舞い戻った。
ベルギー代表でルカクを指導してきたマルティネス監督は、今回の移籍はルカクにとって「あらゆるレベルでファンタスティックだ」と語っている。
「彼は信じられないような2シーズンを過ごした。彼ほどのレベルで重大なプロジェクトに影響を与えた選手はイギリスにもそう多くはいないだろう。インテルはセリエAの制覇を目指して作られたチームだった。ユベントスが9連覇していたなかでそれが簡単でないことはわかるだろう。ロメル・ルカクは新しいプロジェクトの中心となる選手になった。非常に安定していて、今やピッチ上のリーダーだ。その成熟度は試合にも表れている」
28歳となったルカクの成長を絶賛するマルティネス監督は「チェルシーは10年前にロメル・ルカクを獲得しているから彼のことをよく知っていると思うが、しかし今はもう全く別の選手だ。おそらくキャリア最高の瞬間を迎えている」と7年ぶりに“ブルーズ”へ帰ってきたストライカーの活躍に太鼓判を押した。
(FOOTBALL ZONE編集部)