ミゲルくんの手術は成功、昨年10月から家族3人での生活を再スタート

　ミゲルくんの治療のためブラジルへ出発しようと試みたものの、新型コロナウイルスのパンデミックのため、世界中の国境が封鎖され始めていた。ブラジルへの乗り継ぎ便の選択肢はほとんどなかったというが、幸いにもサンパウロに降り立った。その後、ミゲルくんは腫瘍を取り除く手術が行われるまで、病院での化学療法などを実施。合計で約6カ月の治療を要したという。

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　そして昨年6月、約4時間半の手術を受け、無事に成功。メンデスは治療を完了するためにブラジルに行った妻と息子から離れて日本へと出発し、その後4カ月間、1人で日々を過ごした後、同年10月から妻、息子と家族3人での生活を再びスタートすることができた。ミゲルくんの治癒から1年が経ち、メンデスは息子の病気に理解を示してくれたC大阪の対応へ感謝の思いも語っている。

「クラブにはとても感謝しています。私たちにとても親切にしてくれました。ミゲルのことをいろいろ考えてくれて、『大丈夫、家族と一緒に行けるよ』と言ってくれました。彼らには感謝しなければならない」

　困難を乗り越え、再び家族3人の生活を取り戻したメンデス。妻と息子へその雄姿を届けるために、福岡の地で奮闘を続けている。
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