ブラジル人J助っ人、愛息の肝臓がん発覚と治療を回想 コロナ禍の壮絶な日々を告白
FWブルーノ・メンデス、息子の病気治療までのエピソードに言及
昨年までセレッソ大阪に2シーズン在籍し、現在はアビスパ福岡でプレーするブラジル人FWブルーノ・メンデスが、母国メディアのインタビューで昨年、息子に肝臓がんが見つかってから治療するまでのエピソードを告白。母国で手術を実施するにあたり、寛大な対応を示した日本のクラブへの感謝の思いも述べている。
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メンデスは2019年1月、デポルティーボ・マルドナド(ウルグアイ)から期限付き移籍で加入すると、そのシーズンでリーグ戦24試合6ゴールの成績を残し、翌シーズンはチームトップの9ゴールをマーク。今シーズンから福岡へ活躍の場を移し、ここまでのリーグ戦で16試合4ゴールを記録している。
今年で来日3年目のシーズンを戦うなか、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」のインタビューに登場。「ブルーノ・メンデスが、肝臓がんの息子を治して1年を迎えた。”私たちの奇跡”」と見出しが打たれた記事のなかで、世界中で新型コロナウイルスのパンデミックが起こった昨年2月、当時2歳だった息子のミゲルくんに肝臓がんが見つかった末、家族で治療に専念したエピソードを明かしている。
C大阪で2年目のシーズンを送っていたメンデスは、妻と息子とともに日本で生活。そんななか、ミゲルくんのお腹が膨らむ異変が見られた。当初、なんの症状もなかったため、両親とも深刻な事態を想像していなかったが、小児科医に相談した結果、疑念を晴らすために検査を勧められたという。
すると、医師からはミゲルくんの肝臓に腫瘍があることを伝えられた。両親は突然の事態に動揺しながらも、母国ブラジルか、日本で治療を受けるのかの選択を迫られ、最終的に母国での治療を選択。メンデスは、この話をC大阪に持ち込んだ時のことにも触れている。
「まず息子のことを考え、次に自分のことを考え、その他のことを考えたい。彼の健康を第一に考えれば、それがベストだ。その後、クラブに相談したところ、クラブの理解を得られ、1カ月後に一時的に離脱することになりました。なぜなら、すでにパンデミックの影響を受けていたからです」