Jリーガー引退直後に政界へ 元日本代表GK、さいたま市議として誓う浦和への恩返し

さいたま市民とレッズのために滅私奉公していく覚悟

 最も多い陳情が道路舗装など交通インフラで、教室の増設やエアコン設置、トイレ改修といった教育関連が続く。やりたいこと、やらねばならぬことが山積で、地域の人たちと協力して進めていきたいという。

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「すぐにはできないこともありますが、できない理由をきちんと伝えるのが私たちの義務。できないと思って無責任に逃げてはいけません」

 議員として最も喜びを感じるのは、関わった事案が実現した時だ。浦和駒場スタジアムの照明が、昨年4月に全面LED化。この5月にはさいたま市立浦和高校のグラウンドが人工芝になったが、いずれも先輩議員とともに都築が参画した事業で、「完成するとすごく励みになりますね」とうなずいた。

 今年から浦和レッズ選手OB会の第2代会長に就任。「自分が一番恩義を感じているのがレッズだし、会員がレッズに在籍して良かったと思える会にしたいですね」。これからもずっと、さいたま市民とレッズのために滅私奉公していく覚悟だ。都築は生まれながらの“守護神”である。(文中敬称略)

河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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